衆院は1日の本会議で、れいわ新選組の櫛渕万里共同代表に対し、登院停止10日間の懲罰を科すことを自民、日本維新の会、公明など各党の賛成多数で可決(立憲民主、共産、れいわは反対)した。櫛渕氏は5月18日の本会議での採決で「与党も野党も茶番!」と書かれた紙を壇上で掲げる示威行為を行ったとして懲罰動議が提出され、懲罰委員会で同処分が可決した。

国会法は懲罰を重い順に「除名」、「登院停止」、「議場での陳謝」「議場での戒告」に定め、国会議員では3月に「議場での陳謝」に応じず、「除名」となったガーシー(東谷義和氏)前参院議員以来の懲罰となった。

懲罰決定と同時に本会議場を退出を命じられた櫛渕氏は会見で「重い処分であると思う。4段階ある処分の中で、3段跳びで登院停止。過去、こういったことがあったのか」などと疑問を呈した。山本太郎代表も「やりすぎです。野党が自分の手足を縛って、体を張るような抗議は捨てる宣言に等しい。より都合のいい野党になる」など採決で賛成した野党を批判した。